生理機能検査室は、大きく分けて循環生理部門、呼吸生理部門、神経生理部門の3つの部門に分かれています。このほか、耳鼻科の聴力検査室、心臓カテーテル室、手術室、NICU、睡眠時無呼吸症候群の検査や基礎代謝、ポータブル診断装置での各種検査などの実施で病室にも出向しています。
循環生理部門は、心電図検査、脈波検査、眼底写真、睡眠ポリグラフィー、平衡機能検査などを担当する部門と超音波診断装置で心臓、血管、甲状腺、乳腺などの検査を行う部門があります。
生理機能検査のなかでも、最も多くの患者さんが受けられる検査を担当しています。心電図や血圧・脈波検査など健康診断でも受けられる検査から平衡機能・重心動揺、眼底写真、サーモグラフィーなど検査範囲は多岐にわたります。
超音波部門は、超音波検査士や血管診療技師などの資格を有した検査技師を中心に広範な分野における超音波検査を実施しています。
呼吸生理部門では、呼吸器疾患や術前の肺機能検査のほか、喘息、喫煙に起因するCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のための検査を行っています。原因のわからない咳や呼吸困難の精査、手術前検査など、楽な検査ばかりではありませんが、患者さんと担当検査技師の二人三脚で検査をおこなっています。
神経生理部門では、脳波、神経伝導検査、大脳誘発電位、新生児の聴覚検査などを行っています。手術室では、脳神経外科、整形外科の神経モニタリングを担当しています。また、法的脳死判定の脳波検査波は、本検査室設置のポータブル脳波計と2名の検査技師が担当することになっています。ICUへの出向も多く、休日の呼び出しや他施設からの依頼に応ずるほか、睡眠時無呼吸症などの睡眠呼吸障害の検査など長時間にわたる根気のいる検査も多く、高いレベルの技術と経験を要する部門です。
当検査部は
ISO15189 を取得しています。
(初回認定日 平成24年3月14日)